header
ff woman
人材派遣会社のフジスタッフ
サイトマップ お問い合わせ  
 HOME > 企業ご担当者様へ > インタビュー&コラム > Vol.1
インタビュー&コラム
事業所内託児室を設置した「新生銀行」の取り組み

新生銀行 人事部部長 吉岡 大雅さん

Women's Leadership Project

新生銀行は、積極的な女性登用を目的とした「Women's Leadership Project」を立ち上げ、女性社員の能力発揮を支援している企業です。また、邦銀行初の事業所内託児所を設立し、社員の育児と仕事の両立をサポートしています。
今回は新生銀行の吉岡氏より、託児所設立にあたっての思いを伺いました。



事業所内託児所に着手したのはいつごろですか?

「次世代育成支援対策推進法」成立前の、2003年5月です。もともとは当行の社長が託児所に興味を持っていたこともありますし、2001年に総合職・一般職という人事制度をなくし、社員を男女差なく一本化したこと、そして女性活用プロジェクトを立ち上げたということが理由としてあげられます。託児所も、このプロジェクトの一環を担うという考えで設立されました。

総合職・一般職の一本化というお話がありましたが、女性の管理職の方は、どの位いらっしゃるのですか?

現在、新生銀行での女性管理職の割合14%となっています。この数字は、一般的に多い方ではあると思いますが、社員の全体比率から考えれば、まだまだ少ないと考えています。今後はこの割合を倍増していくことを目標にしています。

託児所設立にあたり、苦労された点はありますか?

まずは、時間ですね。託児所の計画が持ち上がったのが2003年の5月。そしてオープンしたのが2003年の9月という実に短い期間でした。基本的にはピジョンハーツ株式会社に運営を委託しておりますが、これはあくまでも実際の運営に関してのみ委託という意味です。前例のない業務という点もあり、実施の運営にこぎつけるまでに、すべてが手探りといった感じでした。具体的には、託児利用の社内のルールづくりですね。、託児利用者としては、子連れ通勤の大変さも考慮に入れ、車通勤の許可を与え、本店駐車場の利用も可能にするなど、より利用者に活用しやすいルールを目指しました。また、保育士の確保なども非常に苦労した点ですね。
 
託児所「ひびやkids Park」
託児所「ひびやkids Park」

新生銀行のオフィスの3F一番奥にある「ひびやKids Park」。

絨毯敷きの廊下から扉をあけると、そこは優しい木目調のフローリング。
部屋は大きな託児スペースのほかに、授乳室もあり、お昼寝の部屋も1歳から3歳までの部屋と、0歳児専用のベビーベッドがある部屋の2種類に分かれていました。
フローリングと同じ色調のおもちゃラックや絵本ラックも、とても使いやすそうなデザイン。
子供たちは物怖じせず、見学にきた私たちを迎えてくれました。

保育士の方々もとてもにこやかで、優しい方々ばかり。
ちょうど見学途中にお迎えの行員の方が・・・。保育士の方が、“○○ちゃん、お迎えですよ”と声をかけた途端、“ママー”と駆け寄る光景を予想していたのですが、とても保育士の方になついているようで、ママをチラッと一瞥し、また遊びに入ってしまっていました。
とても、ほのぼのとした光景に、ついつい微笑んでしまうひとときでした。



提携企業にピジョンさんを選んだのはなぜですか?

やはり、実績ですね。当時、事業所内託児所の取り扱い件数が一番多かったのがピジョンさんだったということ。また、当行は外人従業員も多いため、アメリカの保育観を取り入れた託児所経営を目指したかったこともあり、ピジョンさんであればそれが可能だと思いました。そして、ピジョンさんのネームバリューも大きな魅力でした。




常時預かりと、一時預かりの利用者がいますが、だいたい15名前後です。営業時間は午前8時から午後7時までです。最大午後9時まで延長できますが、ほとんどの方が7時までですね。対象者は正社員に限って受け付けています。今後は、もっと多くの社員に利用してもらいたいですね。現在の利用者の男女比率は、ほぼ半々ですが、女性の利用が増えた場合は、優先的に利用してもらえるように取り計らっていきたいとも考えています。


託児所の対象年齢は設けていらっしゃいますか?

photo 原則として、3歳未満の幼児としています。これは、本当にサポートが必要な社員に、1人でも多く利用してもらいたい、という思いがあるからです。また、こちらに預けている間に他の託児所や保育園を見つけてもらうという考え方をしてもらいたいと思っています。現実に、今利用している社員も1年から1年半までの間に他の託児所を見つけている状況です。




当行の隣に日比谷公園があり、天気の良い日などは子供たちが託児所を出て公園まで散歩することもあります。当然そうなると、当行のエレベーターに子供たちが乗り、表玄関より公園まで向かうという光景を見ることができるわけです。また、託児所に子供を預けたり、預けた子供を向かえに行き一緒に帰るときも、当然エレベーターを利用します。“今まで大人しかいなかった職場のエレベーターに子供がいる”。この風景を見るだけでも、職場での理解を深める一つのきっかけになると思っています。当然、すぐに理解が得られるものではありませんが、長い目で見て、職場の理解を深めていきたいですね。また、1日2回、1回につき30分の育児時間を受けることができますが、この育児時間を利用して授乳をしたり、子供の様子を見に来ることが可能になります。もちろん、育児時間の取得や時短勤務、時差勤務の制度は託児開設前より制度として設けていましたが、託児所設立の際にもう一度再告知をし、再認識してもらっています。


この託児所は本店のみの設置と伺いましたが、支店の行員の方には託児所を利用できない分、何か制度を設けていらっしゃるのですか?

そうですね。確かに設立資金・ランニングコスト・物理的な問題などを考えると全支店に設けるということはやはり無理と言わざるを得ないです。そのため、利用できない行員に対しては、育児補給金として実費の一部を支給し、公平性を保つようにしています。


この事業所内託児所を作ったことによって、どのようなメリットがありましたか?

まずは、出産などにより優秀な女性行員の退職を回避することができるようになったことが大きいですね。また、企業イメージの向上という意味でも、非常に効果があったと思っています。例えば、新卒採用も40数名の新卒者の中で30名は女性を採用しました。これは、事業所内託児所を設けたことにより、女性も結婚・出産でライフスタイルを変えることなく仕事を続けることができる安心感を持ってもらえたということになると思っています。企業イメージがアップすれば、採用アップに繋がり、特に優秀な女性の採用が可能となってきます。ひいては、女性の復帰率アップにも繋がると思っています。

 
インタビュー&コラム目次
Vol.2→
▲このページのトップへ