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現役ママ講師の「キャリアコミュニケーション術」





このところ、小さなお子さまをお持ちのママが仕事探しで来社されるケースが増えました。私の主催しております「働きたいママのためのお仕事相談会」への参加者も増えています。
その理由のほとんどが、ご主人の収入が減った、仕事が減った、というものです。

そんなママ達の中には、“生活のために働かなければならないのはわかっているけど、小さな子どもを保育園に預けるのは可哀そう”と、実際には踏み出せずにいる方が多いのも事実です。同じ子どもを持つママとして、その気持ちはとてもよくわかりますし、実際私もそのように考えていた一人です。

しかし、本当に小さな子どもを保育園に預けるのは可哀そうなことでしょうか?
もちろん慣れるまではママと離れるのが寂しくて泣いたりすることもあるでしょうし、人見知り・場所見知りでストレスを感じることもあるでしょう。家にいたらすることもない我慢の機会も増えますが、子どもはそれぞれのペースがあるものの、親が思っている以上に環境を受け入れる力はあるように思います。
そして、親以外の存在と触れ合うことで学ぶことはたくさんあるでしょう。
実際に、仕事にやりがいを感じ、活き活きと仕事を楽しむママのもとで、沢山の子供たちが保育園の集団生活から多くのことを学び、楽しんでいますよね。
小さいうちから保育園に預けることは、決して可哀そうなことばかりではないように思います。

まずは“ママの意識”を変えてみてはいかがでしょうか?

私の実体験をご紹介します。
長女の小学校入学と同時に勤務日数・時間を増やしました。それまで長女は、“自分が帰宅したときにはママは家にいるもの”と思っていたわけですから、“帰宅したときに誰もいない”、これはとても大きな変化でした。はじめのうちは私の帰りがいつもより10分遅くなっただけでも、娘は泣きながら待っていました。“ママ、お仕事は辞めないの?”と聞かれたこともありました。
こんな思いをさせてまで今働くべきなのかと、そのときは真剣に悩みましたが、親が悩んでいる間に当の本人はあっという間に慣れてくれました。
ある日、「ママ、宿題をして待っていれば10分なんてすぐだね。もう少ししたら20分待てるよ」
と言うのです。 ママが仕事を辞めないなら自分がどうにかしなくてはならないとでも思ったのか、寂しく感じずに待つ方法を本人なりに考えたのだと思います。頼もしくて有難くて、「小さな娘がこんなに頑張ってくれているのだから、恥ずかしくない仕事をしなきゃ!」と、逆に励まされました。改めて、働くことに強い気持ちを持てた瞬間でした。

親がぶれずに本気で頑張ろうとする姿を見て、子どもなりのペースで理解しようとし、次第に現実を受け入れてくれるのではないでしょうか?可哀そうと思えば可哀そうな子どもになっていくでしょうし、頼りにすれば頼られるべき子どもになっていくのではないではないかと思います。
“保育園に預けてごめんね”ではなく、“保育園は楽しくていいね”と笑顔で言う覚悟を決めてみませんか?
私は親として大したことは何もできていませんが、その分一生懸命に何かに向かう姿を見せ、そこから学んで欲しいと思っています。それぞれが互いの分野で頑張ることが互いの励みになる、そんな家族でありたいと思っています。

友人がこんなことを言っていました。
職場では、“○○ちゃんのママ”“○○さんちの奥さん”ではなく、自分の名前で呼ばれます。こうして仕事を通して自分の行動や発言に責任を持つことが、ママ業に自信を持つことにもつながっている、と。

ただ、頭で考えているのと実際にやってみるのとでは違います。前向きな“覚悟”を決めて、まずは一歩踏み出してみませんか?踏み出してみてダメであれば、そこでまた考える。
世の中のワーキングマザーは、みんなそのように誰かの力を借りながら、少しずつ自分らしく歩んでいます。



Written by: 柴田 寿美代
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