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ワーキングマザーへの道
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近年、「上昇傾向」の離婚件数。やむにやまれず離婚をして、1人で子供を育てていこうとがんばっている方も少なくないことでしょう。

シングルマザーで仕事を探す際、安易にパートでスタートすることはできるだけ避けましょう。児童扶養手当制度も改正され、働き方もできるだけ効率を追求していくことが、今後はとても重要になってきます。


離婚件数がちょっぴりダウン?
「上昇傾向」と書いた離婚件数ですが、実は平成14年に約29万組で過去最高となった後は、やや減少しています(厚生労働省「人口動態統計」)。減少の理由として言われているのが、平成19年4月から離婚による年金分割がスタートすること。4月以降は、夫婦の合意か裁判所の決定があれば、婚姻期間中の夫の年金(厚生年金の報酬比例部分)を分割できるようになります。分割の上限は1/2です。

制度の導入を控え、離婚を「保留していた」女性たちが、4月以降、離婚に走るのかどうか?気になるところです。なお、家庭裁判所に離婚を申立てた夫婦の動機としては、1位「性格が合わない(48.6%)」、2位「浮気(24.9%)」、3位「暴力(23.5%)」となっています。

※厚生労働省「平成17年度母子家庭の母の就業支援施策の実施状況」より
※図表1-1-1:厚生労働大臣官房統計情報部 人口動態統計

母子家庭の平均所得金額は約224.6万円
母子家庭の世帯数は、平成15年現在、約122.5万世帯あり、うち8割が離婚によるものです。
ここからが大事な点ですが、母子家庭の1世帯当たり平均所得金額は224.6万円で、一般世帯の平均所得579.7万円の4割にもなりません。この所得には、児童扶養手当なども含まれます。
子供を抱えて、かなり厳しい現実が把握できるでしょう。ちなみに、母親の8割は仕事をしていますが、「常用雇用者」は約40%で、「臨時・パート」が約50%だそうです。
児童扶養手当が削減!?
児童扶養手当は、子の生活の安定や福祉の目的で、母子家庭等に国から支給されるお金です。子供が1人の場合、月額9850〜4万1720円(2006年12月現在・支給額は所得や受け取っている養育費に応じて変わる)が支給されます(18歳になって最初の3月31日まで。障害児は20歳まで)。子が2人の場合は、5000円加算、3人目以降は3000円ずつ加算されます。

この手当は、支給開始から5年、または支給の条件に該当してから7年経つと減額されることがすでに決まっています(平成20年4月より適用、減額の幅は平成19年2月6日現在、まだ決定していません)。 5年経てば、子供も大きくなるでしょうから、働いて自立を目指しなさい・・・ということのようです。

個人的には、ひとり親でも十分に子育てできるように一般的な児童手当などを充実させることが最大の少子化対策だと思っているのですが、それが不十分なうちに児童扶養手当が削減されるため、母子家庭にとってかなり大きなダメージとなるでしょう。
手当に依存しすぎず、自立を目指す!
こうした児童扶養手当削減の傾向もあるなか、手当に依存しすぎていると数年後に生活が立ち行かなくなる可能性があるので注意が必要です。 専業主婦だった方の場合は、離婚後、新たに仕事も探さなくてはなりませんが、「目先の生活費を稼ぐため」と、あせって時給700円のレジ打ちなどのパート・アルバイトをするのはできるだけ避けましょう。仕事探しは長期的な生活設計に大きくかかわるので、慎重に選択を。 ここでシングルマザーの仕事選びのポイントを整理してみましょう。

<シングルマザーの仕事選びのポイント>
・時給はできるだけ高いもの、あるいは将来的に上げていける仕事
・仕事をしながらスキルも身につき、将来の可能性が広がる仕事
・働きながら別のスキルも学べる機会がある仕事

正社員になれれば最も理想的ですが、それが難しい場合には、パート・アルバイトよりも時給が高く、上記のような要素を持った「派遣」というスタイルで仕事をスタートすることを、私はお勧めしたいです。

派遣は時給も高く、同じ収入を得るのでも、パート・アルバイトに比べて労働時間は短かくて済む分、子供との時間を増やすこともできます。働き方も調整できるので、子供が幼い間は週3日で時間も抑えて働いたとして、その後、児童扶養手当てがダウンしたときには、働く時間を増やすことで収入全体を維持することもできます。     

仕事で自分を磨くことで、将来の不安も払拭でき、前向きな人生を生きることができます。
目先の生活だけに囚われず、中長期の視点で働き方を考えていくことはとても大事ですね。
豊田 真弓 氏
豊田眞弓
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー。
個人相談や監修・執筆、講師等で活動。 「家計のリスク管理」「人生転機のマネー術」をテーマに結婚・出産、離婚、保障設計、住宅取得、 投資のリスク管理まで幅広く扱う。ライフワークで少子化問題に取り組み、オールアバウト 「子育てにかかるお金」のガイドも務める。 著書に「サラリーマンの家計簿」(実業之日本社)、「年金不安がたちまちなくなる本」 「マイホーム賢い人はこうして買う」(PHP研究所)など。
マネーカウンセリングネットWealth 共同主宰 (http://www.mc-wealth.com/)
 
   
 

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